4年振りの日本で、家族や友人に会って、普段は全く思ったり考えたりしないことを考えている。今日は家族のことについてちょっと考えてみた。
妹の家にイソウロウをし始めて5日目。妹の旦那は長期出張で家にいないので、妹一人で二人の子供の面倒を見ている。
子供は4歳(早生まれの男の子)と1歳半(女の子)。私と違って全く社交的でない妹は、4歳の子が生まれたときに家に引きこもってしまったので、 その子もShyであまり社交的ではない。そして、言葉を話しだしたのが遅い、4歳になるのにまだ舌足らずで何を言っているのか時々理解できない。
もちろん、親である妹が「ママ」「パパ」「マンマ」「ブーブー」などの赤ちゃん言葉を使わずに子供と接するという教育方針なので、子供にしてみれ ば言葉が難しいのは理由の一つだろうとおもう。なので、私は出来るだけ、彼と話すときには言葉をゆっくりとはっきりと発音するようにしている。そして、彼 が機嫌が良いときはなおしてあげるようにする。しかし、子供は自分に素直すぎて気が向かないとリピートしてくれない。まいった。
1歳半の子は、妹が欲しかった女の子だったので、どこかで甘やかしてしまったようで抱っこ癖がついてしまっていて大変だ。そして、現代っ子らしく、アトピーもアレルギーも持っている・・。
もちろんまだまだ子供だから、善悪の判断が私たち大人ほどしっかり出来ない。だから意地悪なことをしたりしたら叱って教えるのだけど、叱り方によっては聞くどころか泣き出し1時間はぐずって止まらなくなる。
そんな時に、自分の昔のことを思い出した。
親に叱られた時のこと。当時の父はよく私を叩いたり殴ったりした。冬に何時間も雨の中、外に締め出されたこともある。いわゆる体罰を受けた。それ に引き換え、妹と弟は一度も手を出されたことがない。当時は納得がいくわけもなく、また今でも人生で忘れられない事のWorst3に入る出来事だ。その体 験を、自分の子供には絶対にしないと心に誓っている。
妹の子供を叱る様子を見ていて、時々怖くなる。叩くことなどは全くないが、言葉がキツイ。これでは子供が萎縮してしまうだろうと、気になって仕方がない。妹が叱った後で、私が子供達のなだめ役に回るが・・・・これでは、妹が悪者になってしまう。
そんなことを、昨夜は妹と話をした。
やはり、父に殴られている私を毎日のように見て育ったため、ついつい自分の子供に厳しくなってしまうようだという。体罰の件で、私だけでなく妹も、ある一種の後遺症をもってしまったのだと今になって気づいた。
小さな子供達、どのように接してあげればよいのだろう。どのように叱ってあげればよいのだろう。
自分が子供の頃に何が嫌で、なにがうれしかったかを考えてみる。どうして、父に言われたことがどうして聞けなかったのか、どうして殴られたのか、そんなことを考えながら、子供達と過ごしている。なんだか、妹の家で、子育てシュミレーションをさせてもらっている気分た。
小さな二人の新しい家族。4年ぶりに帰国して、はじめて会った小さなワンパク兄妹。この一ヶ月で少しでも妹の手助けと、子育ての相談役になれたらいいなぁと思う。
自分が経験した出来事を、あの小さな子供達には絶対に経験して欲しくない。
そして妹には、感情に走らず根気よくがんばってもらいたい。
これが毎朝の大戦争で、私が感じていること、考えていること。