Tuesday, May 29, 2012

シノゴの言わないで

先月、いや2ヶ月にもなるんだね、わたしのところにTOYO爺さんがやってきたのは。

わたしのところにやって来たのは、Toyo-view45A。Toyo-view45というカメラは1959年からつくられているようですが、わたしのカメラは中古で安く譲り受けたものなので、いつごろの製品かは不明。でも、わたしのTOYO爺さん、ほとんど傷もなく、すごく綺麗です。もちろん蛇腹部分は歳相応のダメージがありますが。 

本日、やっと試し撮りに出かけました。
でも、35mmや中判とは違い、何枚も何十枚も一回の撮影で取れるわけはなく、今回は6枚。でもそのうち一枚はフィルムホルダーと圧板のかみ合いが悪くって没。 まぁ、真面目に4x5初日なんですから、これからです。これから徐々に慣れていこうと思います。

ただ、Viewカメラなんで、本当は室内でスタジオ用に使われるのが普通なんですよね。だから大きいし、重いし。来月の日本行き、やはりTOYO爺さんは自宅待機となりそうです。 ただ、4x5のネガのあの大きさに見せられてしまっては、簡単には諦めきれない。と言うことで、今は中古で安くFieldカメラを手に入れようと企み中。しかし、三十路を過ぎて2度目の大学生活、それもWMajor(Fine Arts & Econ)+1Minor(Arts Tech)何ぞしているわたしには、2台目の4x5は夢に近いなぁ。

写真は現像が出来次第、ホームページを復活して載せることとします。
あぁ、日本に行く前に終わるかなぁ。


=お知らせ=

わたしが日本に帰国する予定の7月から8月にかけて、ユタ州オレム市のUtah Valley Universityという大学のミュージアムにて、わたしの作品が2点展示されることになりました。
今回の作品もSilver Printです。黒をメインに、ネガティブスペースを生かした作品となり、去年の作品と比べるともう少し落ち着いた静かな作品となりました。
応援してくださる皆様、いつもありがとうございます。 今後も自分らしさを探しつつ、引き続き作品作りに頑張っていきたいと思います。今後ともどうぞ、よろしくお願いいたします。
http://www.uvu.edu/museum/exhibitions/upcoming.html

Wednesday, May 23, 2012

井戸の底にさす僅かな光

Fine Arts、辞めなくってよかったです。

やっぱり、ArtってcomunicationのToolなんですね。大好きだった人に、上手く自分の想いを伝えられないのと同じなんですよね。 恋愛も、いつも失恋ばっかりじゃないでしょう?時々は、両想いになって、二人で一緒の時間を過ごしながらcomunicationを図っていく。

実は、今年も他大学のMuseumでわたしの作品を二点飾ってもらえることになりました。わたしが写真によって伝えたいこと、上手く伝わらないこともあるけれど、わかってくれる人もいるんですね。このままの自分でいいといってくれる人がいるんです。なんだか恋愛みたいだと思いませんか?

デジタルカメラの出現で、誰でもそこそこの写真が撮れて、FBとかBlogとか色々な発表の場があって、評価されることが当たり前で、評価されない作品は価値がないように感じてしまう。前学期のクラスも同じ。作品と自分との関係より、作品が人々の目にどう映るかの方が大事。ハリウッドの映画のようなMarketing重視の映画じゃなくってさ、もっとなんていうか、映画らしい映画、わたしはそういうのがいいと思う。

わたしにとっては、作品と自分との関係のほうが、作品と人々の目にどう映るのかよりもずーっと大事。インストラクターとは、こういうアートに対しての意見の食い違いで、一時は経済学部のみで卒業しようって本気で考えた。だから、学期末の課題、本気で辞めようと思っていたからインストラクターの言うことなんか全くの無視で、自分のやりたいように やった。自分が想うように、正直に撮った。

伝わる人には、伝わるんだ。


いきなり落ちた井戸の底。真っ暗闇のなか、何度も何度も叫んだけれど助けは来ない。叫びつかれて、座り込んでいたわたし。いきなりわたしの頭の上に僅かだけれど、あたたかい光がさした。そのあたたかさがうれしかった。


今回、大学の先輩2人も一緒で、展示されることになりました。それも、あの尊敬している先輩と一緒。なんだか、うれしくってうれしくって。 がんばりなさいと言われているようで、ちょっと照れくさかった。日本で少し充電して、もう少しがんばってみようとおもった。


井戸に落ちてしまったけれど、光が見えるんだから、それを目指してがんばって登ってみようとおもう。足が滑っても、一生懸命登ってみようとおもう。僅かな光かもしれないけれど、あの光を頼りに。

Wednesday, May 9, 2012

自分の思うように

なんとか春学期が終わり、徐々に日本に帰る用意をしている、そんな日々が始まりました。先日やっと衣替えも終え、少しずつ古いものを家から出したりしています。断捨離まではなかなか到達出来そうにありませんが、自分のペースで無理なく進めて行こうと思っています。

さて、今回の春学期ですが、本当にシンドかった。精神的にも体力的にもきつかった。それでも何とか学期末の課題は仕上がり、提出までこぎつけることが出来、ホッとしました。
学期の真っ只中、美術なんて辞めて経済学部のみの卒業でいいじゃないかとか考えたり。自分は何のために、なぜ美術を学んでいるのかわからなくなり何ヶ月か悩みました。

実は、今学期から新しく入ったインストラクター(院卒生)との考えの食い違いにより生じた摩擦が原因なのです。(
まぁ詳しい話は省略するとして)

なぜ美術を学ぶのか、学びたいのか。

まだまだ考えています。ただ、今わかることは、アーティストに成りたいから美大に通っているのではなく、美術とはなんだろうと思ったから、美術を学びに美大に通っているのです。どの様にそれは作られたのか、どんなコンセプトが元なのか、それを見たわたしは、どの様に感じたかを上手く言い表す事ができる様に。

美術は面白いです。何故って、言葉に言い表せない言い表し難い感情等をアートによって表現する人がいれば、そのアーティストが言い表せなかった感情等を、手法や使われた材料から分析し、上手く言葉に表してしまう人がいる。

言葉でも人を傷つけることもあるけれど、写真やフィルムという分野では映像や画像によって人を傷つけることもあることに今更ながらに痛感したり。

今学期は友人、クラスメートには何度も助けられました。ありがたいです。

今は、「自分の人生なのだから、目一杯自分の思うようにやっていこう!先日、癌で亡くなった友人の分まで目一杯生きていこう」、そう思っています。

どうぞこれからもよろしくお願いします。