Saturday, July 5, 2008

日本 4日目の困惑

以前にも話しました、「リバースカルチャーショック」っていうやつです・・・多分。

こちらの友人に電話もしたくない・・・、約束したのに、当日の今日キャンセル出したり・・・。
ハチャメチャです・・・。

でも、外に出ました・・・・本を探しに行きました。カメラも持って、出来たら写真をと思い・・・。

お店を回っているうちに、だんだんと恐怖感に似たものを感じ始めました。
人が多いとかそんなんではないんです。人が多いのは慣れています。

何なんでしょう??

リズムなのでしょうか?・・・よく言うノリってやつなのでしょうか?
パニックに陥りそうになり、喘息に何度か襲われました。
手の震えも始まり・・・怖いような、なんとも言い表せない感覚が。

公園のベンチに座り、すこし落ち着こうとiPodを取り出し、音楽を聴き始めたら、だんだんと気が楽になりました。

自分がFitしないそういう気がしてきました。なんだか、上手く言えないのですが、自分が何年か住んだことのある町なのに、懐かしさを感じないと言うか。
確かに、町が変わっているのは事実です。この町を離れたのは、かれこれ14年も前。そしてその14年の間にこの町に戻ってきたのは10数回と数えるほど。
でも、今までに感じたことのない感覚が私を襲うのです。

確かに、高校の同級生は全国各地に散っています。だから、昔のように道を歩いていて、知り合いに会うことはすごく少ない。でも、この4日間で、知り合いや同級生を何人か見かけました・・。でも、昔のよう声をかけられない・・・そして、約束もキャンセルしてしまう。

懐かしいという気持ちより先になにか、今まで感じたことも味わったこともない感覚が私をおびえさせる・・・。

大好きな本屋さんで、涙が出そうになりました。

探している本も見つからない、どこを探せば良いのかも分からない・・・・笑顔で声をかけてくれる店員さんにも笑顔が返せない・・・。

入るお店は、輸入ビンテージものを扱うお店。Tシャツの文字やロゴを見て、安心感を覚えるのです。

思い出したことがあります。
フロリダにいる「弟」を日本に連れた来た3日後、彼がしきりにimport shopに行きたがった、その理由がこれなんだろうと思いました。

日本人で日本語を話し、パスポートも日本。なのに、自分の国じゃないみたいなんです。
identityの喪失、たしかマイミクのスナフキンさんが言っていましたね。
そうなのかもしれません。

道端で外国人を捕まえ、話しかけて見ました。でも、彼らが話すのは、どこかの国のアクセントが入った英語。でも、その英語に少し安心感を覚えたり・・・。決して自分が英語を堪能に話せるわけでもないのに・・・英語に安心感を感じてしまう。

テレビを見ていてもおなじ。インタビューのときなると、2,3秒待ってしまうんです。日本人が日本語を話しているのに、英語の吹き替えを待っている。

私の頭が混乱しています。

マヒナさんと1時間以上、電話で話しました。どうしようもなくなって、helpを押したのです。
いざとなったら、英語で話せる、英語を話してくれる、そう頭のどこかで思ったのでしょう。
でも、日本語でたくさん話しました。そして、少し落ち着きました。でも、自分との戦いが始まったことを確認しました。



母にこのことを話しました。店員さんに話しかけられて戸惑うこと、時々日本語でなんていって言いか分からないことがあること。そしたら、母は、笑って
「いいじゃない。がんばって英語を勉強してきたってことでしょ?
その人と英語で話したらいいじゃない?みんな学校で習っているから、大丈夫。」
うん、コンビニとかで英語と日本語混ぜて話してる。



きっと今の私は、日本を離れる6年前の、懐かしい日本、それも6年の間に作り上げた私の想像する日本のイメージで帰ってきた、だから混乱している。

ゆっくり、深呼吸をします。マヒナさんが教えてくれたように、落ち着いて、深呼吸。そして、自分の心のレンズのカバーをはずしてみる。

やってみよう・・・。少し時間がかかるかもしれないけど、やってみよう。
心のレンズのカバーを外せたとき、自分の撮りたい写真、撮れるかな。