Sunday, July 25, 2010

Photo; posted from iPhone

わたしには、時々、
押し寄せてくる感情をどうしても止められないことがある。

本当に、
自分がどうにかなってしまうのではないかと思うほどに
その感情が深いこともある。
その感情は、
たいていは哀しみなのだけれど。

それは本当に突然やってくる。
思わぬ不意打ちをくらう、そんな感じでいきなりやってくる。
もちろんそれを予知はできないし、その前触れなんて、全くない。

哀しみだからといって、泣けるような哀しみでもない。
その哀しみは、もっともっと奥深いところからやってくるもので、
涙なんかではコントロールできるものではないのだ。
なぜかそれだけは、よくわかる。

深い、深い奥底から哀しみが突然やってきて、
わたしは自分を見失ってしまう。
ほんの一瞬であることもあれば、二日三日と続くこともある。
ひどい時は一ヶ月ほど、それに呑まれてしまうこともある。

それはわたしだけに起こることなのだろうか。
それとも、すべての人にも同じように起こることなのだろうか。
どちらにせよ、わたしはその哀しみに呑まれることしかできない。

そんな時は決まって独りでお酒を飲みながら、
その深いところからきたわけのわからない哀しみの波が引くのを
静かに待つ。

何がそんなにわたしを哀しくさせるのか。
いくら考えても、どんなに考えても、
答えは、いつも、でない。
一体わたしはいつまで
この哀しみの波を受け止めていればいいのだろう。

もしかしたら、
わたしが、
わたしの存在が、ここから消えさるその日まで、
わたしのにおいが全く消えさるその日まで 、
つづくのかもしれない。