Friday, June 10, 2011

アーティストと言われるたびに

最近、少し考えてしまう。
先日の美術館でのレセプションで、アーティストの方はこれを付けてくださいと言われ、名札をわたされた。
初めてアーティストと言われ、始めのうちはウキウキだったのだけれど、徐々に困惑し始めた。

「わたしはアーティストなのか」

「わたしはアーティストになりたいのか」

以前、教授にアーティストの定義を聞いたことがあった。創作活動を続ける人と言う人もいるし、その活動が他の人々に認められた人のこと、そんな回答が帰ってきた。

わたしはそう言うのになりたいのか。そのために学校に行っているのか。

最近、ちょっとわからない。

ただ写真を好きなように撮って、その写真を気に入ってくれる人がいて、何かを共感する。
それじゃ、ダメなの?

わたしは、気が向かなきゃカメラを構えられないし、シャッターを切ることはできない。
そりゃぁ、カメラも写真も大好きだよ。だから、せっせと働いて、高い授業料払って大学を行き直してる。もっと自分の思うように撮れるように、技術を身につけようとね。

やっぱり、わたしは、アーティストになりたいんじゃないんだ。ただ写真を撮りたいだけ。

だから、そんなに急かさないでくれたら嬉しいな。良い写真が、自分の納得する写真が撮れるまでゆっくりタバコでも吸って待っていてくれる?コーヒーでも飲んでさ、のんびりとお昼寝なんかしちゃったりして。

ね、頼むよ。


- Posted from etsphone