このカメラに出会ったのは・・・・・・何年か前の事。
当 時、わたしは大学の授業の合間に写真のクラスをいくつか受けていました。そのいくつか受けてきたクラスの先生がContaxのカメラを使っていました。当 時のわたしには、SLRでZeissのレンズを使えるカメラがあるなんて全く知らず、Zeissの写りに魅せられたわたしは、先生のカメラを見たとたん欲 しくなったのはいうまでもありません。
そのクラスを受けてからずいぶん時間が経った、2009年のクリスマス。
あのあこがれていたContaxというカメラがわたしの手元にやってきました。わたしが手にしたのはContax 139Q。レンズはあこがれていたF1.4ではなくF1.7だったけれど、正真正銘のZeissのレンズが付いて、なんと神々しかったことか。
た だ、今までの使用していたカメラと少々勝手が違い、戸惑うことばかり。とにかくシャッタースピードは大丈夫、メーターも正常らしい。ただ、やはりUsed で手に入れたContax 139Qなので、メンテナンスをしたくて日本のこれまたカメラ&写真好きのMasamiさんに相談しました。
Masami さんからもうメーカー修理が終わってしまっているContax 139Qのメンテナンス等ができると言う方を紹介して頂くことができ、SLCから授業の合間を縫って日本に住むそのあるお方へメールで連絡。何度もメール を交換し、そしてやっと取りつけたメンテナンス&故障箇所があれば修理のお約束。そして今年の夏、日本に帰国した際にわたしのContax 139Qは、そのあるお方のもとへ。
実はフィルムを巻くときのレバーのバネ部分?が壊れていたらしく、部品を交換することに。
こ の”部品交換”、わたしのContax 139Qという機種は、メーカー修理が終了しているため部品の在庫がほとんどなく、どこのカメラ修理屋さんのWebサイトをみても「壊れたほかの Contax 139Qから部品を取るしかない」と言われています。なので、帰国前は修理が必要となったらどうしようと、実は心配で心配で仕方がなかったのです。が、そ の方からの明るい声での修理終了の連絡。連絡をいただいたときには本当に嬉しかったですね。そして、何かあったら連絡くださいと言われたときは、とても安 心しました。とにかく、ずっとメールでのやり取りだったのがどうしても申し訳なく、その方の住む長野県までContax 139Qを受け取りに行ってきました。
わたしのContax 139Qを治してくださり、本当にありがとうございました。そしてこれからもどうぞよろしくお願いいたします。
矢 島さんのお話では(3ヶ月も前の事なので、すこし記憶が曖昧ですが)、日本にはContaxと言うカメラを治せる方は5人しかいないとのことです。この5 人の方々は以前にContaxの製造に関わったことがある方々とのこと。つまり、普通のカメラ修理屋さんではないということです♪ そういう方にわたしの Contax 139Qを治して頂いて、本当に心強いです。
矢島さんのところを訪れたことにより、わたしの中の何かが変わりました。長野まで行って良かったです。矢島さんから聞いた、Contax 139Qの製作時の苦労話。多くの人々がこのContax 139Qというカメラを作るために、本当に気の遠くなる時間を費やして来たのだと。
そのことを考えるたびに、大事に大事に長く使ってあげたいなと思います。
注:赤い蛇柄(本物)のContaxはわたしのカメラではございません。が、いつかはわたしのContax 139Qもあのように変身させてあげられたらと思っています。いつかね!